【EDと闘う全ての方へ】 愛と持久力、そして強さを実現する筋肉について
ここ最近、なんとなく元気がない、力強さが感じられないと感じている人が多いと思います。その中でも、勃起の持続力や精子の数が気になっている方、さらには性欲の低下や男性更年期障害に悩む方々が増えてきたのではないでしょうか。
体調不良の原因は日々の生活習慣や筋肉の鍛え方のミスからくることもあるため、ここでは体からアプローチする方法について様々な記事を投稿しています。
今日は以下の方々に向けて記事を書いています。
EDの真の原因を知りたい方
自分がEDかどうか確認したい方
自分でEDを克服する方法を知りたい方
勃起力を強化したい方
早漏・遅漏を改善したい方
あなたが性的な悩みを抱えているなら、これから紹介する「性欲を司る筋肉」とその鍛え方が役に立つかもしれません。
勃起障害(ED)について
勃起障害(ED)は性行為時に十分な勃起を達成または維持できず、満足な性交が行えない状態と定義されています。
日本の統計によると、軽度のEDを含めると約1800万人とされ、成人男性の3人に1人がEDという驚くべき数字になっています。特に60歳以上の高齢者の間では、2人に1人がEDと言われています。
私は周囲の人々から「子供が欲しいけど立たなくて困っている」とか「性的機能が低下して病院に行くべきか迷っている」といった話を聞くことがあります。
EDの原因としては、体の問題や疾患(身体的要因)とストレスや精神疾患(心理的要因)の2つが主な要因とされています。また、これらが複合的に関係していることもあります。はっきりとした疾患が認められた場合は、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。
主な治療法としては、薬物療法がほとんどで、心理的要因が絡んでいる場合はカウンセリングを受けることもあります。よく用いられる薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィルなどがあります。ただし、薬は必ずと言っていいほど副作用がありますので、医師の指導のもとで服用することが重要です。
それでは、今日の主題である「内転筋」について説明します。
内転筋とは
内転筋とは人間の体に存在する筋肉の一部で、主に下半身、特に大腿部(太もも)の内側に位置しています。
内転筋は大内転筋、長内転筋、短内転筋、小内転筋、薄筋、恥骨筋の6つの筋肉で構成されています。
筋肉の流れを見ればわかるように、太ももの内側から陰部につながっており、性機能に密接に関わる筋肉となっています。
この筋肉は、薬を服用したりカウンセリングを受けたからといって鍛えられるものではなく、自分でトレーニングをしなければ、元の強さには戻らないのです。
内転筋が衰えると、勃起力に影響が出たり、尿のキレが悪くなるなど、男性にとって厄介な問題が起きる可能性があります。また、内転筋は座っている時も立っている時も体幹部の安定を担っており、この筋肉が弱まると体全体が不安定になり、それが精神的な影響をもたらし、性欲が湧いてこなくなることもあります。
性的な問題で悩む方々に、この筋肉を鍛えて健康的な生活を取り戻してほしいと願っています。
内転筋の重要性について
筋トレや身体のトレーニングが趣味の人々にはおなじみの話かもしれませんが、我々の筋肉はそれぞれが特定の機能を果たしています。内転筋は下肢の内転という動きを担当しています。内転とは両太ももを寄せる動きのことで、これを利用してボールを太ももで挟んでトレーニングする人も少なくありません。
また、歩行する際には身体が側面に倒れないよう、内転筋が働きます。身体の軸は身体の中心に存在し、その中心から内側に位置する内転筋は、この軸の形成において極めて重要な役割を果たしています。
現代の人々は、身体の外側の筋肉、つまり外転筋を酷使して強化する傾向にあるため、身体の軸が揺らぎ、O脚などの問題を抱える人が増えています。O脚は下肢の外側の筋肉が過度に張り詰めた状態が原因です。
O脚が発生すると、体のバランスを取るために背中が丸くなり、結果として猫背になります。この状態は腰痛や肩こりを引き起こし、その原因が脚の形状にあることもあります。
このような状況下では、内転筋が十分に活動できずに衰えてしまうことがあり、これが勃起力に悪影響を及ぼす可能性があります。性欲の低下や精神的不安などの問題も、内転筋が適切に機能していないために強く表れることがあります。
内転筋の衰えは身体全体に影響を及ぼします。具体的には、勃起力や勃起時間の低下、勃起不全、精子の運動能力の低下、身体の安定性(精神的な要素を含む)の低下、身体全体(足先を含む)の冷え、排尿関連の問題(ちょっとした漏れ、頻尿、排尿がスムーズでない)、腰痛、肩こりなどがあります。
また、内転筋が衰えていると、身体の軸が不安定になり、腰痛や肩こりになりやすく、陰部以外の問題も抱える人が増えます。プロのスポーツ選手でさえ、内転筋のトレーニングを間違えると、内転筋の肉離れや張り、恥骨の疲労骨折などのスポーツ障害を引き起こし、引退を余儀なくされる場合があります。
しかし、内転筋は適切なトレーニングを行えば活力を取り戻すことが可能です。
内転筋を鍛える正しい方法については、太ももの間にボールを挟んで鍛える方法が一般的に知られていますが、これはあまり推奨できません。日常生活でボールを挟むような動きは必要ではなく、この動きを何度も繰り返すと、歩く時に内転動作が強くなり、膝や股関節を内側に向けやすくなり、傷みやすくなります。
内転筋を鍛えるためにはまず、内転筋の反対側に位置する外転筋の緊張を解くことが先決です。外転筋は臀部や股関節の外側に位置しています。
股関節周囲の筋肉の緊張を解くことで、内転筋が活動的になるのです。これは、内転筋を鍛えるのではなく、外転筋をリラックスさせ、内転筋を活性化するという手順が重要なのです。
実際に、一度横になり、股関節の突出部分に手のひらを置き、その周囲の筋肉をやさしく3分間摩擦してみてください。摩擦した側としなかった側で立ち上がった時の感覚が全く異なることに気づくでしょう。
自身の体に触れることで、細胞一つ一つに対する愛情が伝わると感じるでしょう。この摩擦は非常に効果的です。
尿意が頻繁に感じる際も、外転筋をマッサージすると効果があることが認められています。外転筋は日頃からちょっとずつケアをすることが推奨されています。
外転筋マッサージは、早漏・遅漏にも効果があります
性行為の前に実行するのはもちろんですが、日常的に実践していくことで、自己管理が容易になり、相手を喜ばせるパートナーとなることが可能です。
内転筋を鍛える観点から見れば、能のすり足や相撲の四股のような、日本に古来から伝わる体の動きが参考になるでしょう。
重要な箇所が硬くならない理由として、他の箇所が硬くなってしまっていることが指摘されます。以前解説した通り、内転筋が衰えてしまうのは、体の外側や他の箇所が硬く緊張しているためです。
男性器が硬さを得るためには血液がたくさん流れることが重要ですが、体の外側や他の部分では、筋肉が緊張して血流が悪くなり、固くなってしまっています。つまり、硬さを得るメカニズムは完全に異なるのです。
男性器に血流を送るためには、健全な性欲だけでなく、骨盤周辺の柔軟な筋肉が必要となります。
筋肉は血液を送るポンプの役割を果たしており、柔らかく伸びのある筋肉によって、このポンプ作用は最大限に活用されます。一方、硬くなった筋肉は、見た目は良いかもしれませんが、機能面では不十分です。
男性器に十分な血液が運ばれる環境を整えることが重要なのです。
筋肉が柔らかくなり、適切に働き始めると、健全な性欲が回復します。つまり、健全な筋肉と健全な性欲は関連しているということです。
私自身、性欲のない野生動物を見たことはありません。野生動物を観察すると、筋肉はすべて柔らかく、活発です。特に馬などは、その動きが顕著で、お尻の部分が性欲と関連しているように見えることがあります(笑)
無駄な緊張は取り除き、内側にエネルギーを集中させていきたいものです。
最後に、性欲や勃起力を回復させるためには、体の機能を正常に戻す必要があります。
その機能とは筋肉が担っており、特に下半身では内転筋が主要な筋肉となります。
内転筋は普段使われないことが多く、大半の男性の内転筋は機能していない状態です。これは外転筋の緊張が原因とされます。
日常的に外転筋の緊張を和らげ、内転筋を活性化させることで、抱えている問題の半分ほどは解決すると思います。
試しに3分だけ、外側の股関節をマッサージしてみてください。立つ感覚と射精の感覚が一緒に味わえると思います。
確かに何かが抜けるような感覚を体験できます。