膣の臭いの対処法!
腟のにおいについて理解し、必要な対処法を知りたいと思いますよね。
腟からの不快なにおいが気になる場合、感染症や健康の問題が原因かもしれません。
しかし、汗や体の排泄物の蒸れ、経血の酸化、または個人の体質によるもの(すそわきがなど)が、外陰部のにおいが「腟からのもの」と感じさせることもあります。
もし健康の問題がない場合、日常のケア方法や習慣を見直すことで、においの予防や改善が可能です。
また、腟から魚のような腐敗臭や生臭さがする場合、細菌性腟炎やトリコモナス腟炎などの健康問題の兆候かもしれません。
これらのにおいに伴うかゆみや痛みがある場合は、すぐに医療機関で検査を受けることが重要です。
腟のにおいの主な原因
腟のにおいの主な原因は以下の3つです。
汗や排泄物の酸化と雑菌の繁殖
通常、腟はほとんど無臭またはわずかに酸っぱいにおいがすることがあります。
においの原因は、汗や皮脂がおりものや雑菌と混ざり、酸化することがあるためです。
特に生理中には、経血が空気に触れて酸化し、雑菌の繁殖を促すことがあります。
腟周辺の衛生状態が悪いと、においが発生しやすくなります。
すそわきが
すそわきがは、デリケートゾーンから特有のにおいがする症状です。
これはアポクリン腺からの汗が、皮膚の常在菌によって分解されることにより発生します。
アポクリン腺は腟内ではなく外陰部に存在するため、すそわきがは腟内のにおいではなく、デリケートゾーンのにおいとされます。
健康問題による細菌性腟炎など
細菌性腟炎や性感染症などの健康問題が原因で、腟内に不快な臭いが発生することがあります。
これらの疾患により、腟内が炎症を起こし、異臭を放つおりものが排出されることがあります。
おりものの色が異常で、水っぽい形状や量が増えたり、かゆみや痛みがある場合は、医師の診察が必要です。
腟の臭いを生じる主な病気
細菌性腟炎
特徴
腟からの不快な臭い、灰色や黄色の水様のおりものの増加。
症状
かゆみ、かぶれ、痛み、発熱。
原因
ストレス、疲労、過剰な洗浄、抗生物質の使用による免疫力の低下、性行為による雑菌の侵入。
治療
腟錠の挿入、外用薬、経口薬など、通常1週間ほどで回復。
トリコモナス腟炎
特徴
腐敗臭のような強い臭い、黄色または黄緑色の泡状のおりもの。
症状
おりものの増加、デリケートゾーンの発疹、かゆみ、排尿痛、性交痛。
進行
血の混じったおりもの、腟内の出血、卵管炎症、不妊、流産、早産のリスク増加。
治療
ニトロイミダゾール系の抗原虫薬を10日間服用。
淋病(淋菌感染症)
特徴
黄緑色の膿のようなおりもの、不正出血、下腹部痛、排尿痛、外陰部のびらん。
症状
卵管炎、子宮内膜炎、腹膜炎のリスク。
感染経路
性行為、オーラルセックス、母子感染(出産時)。
治療
抗生物質の服用とクラミジアの検査が必要。
腟の臭いの改善・対策方法
腟のにおいを改善し、健康を維持するためには、以下の方法が役立ちます。
アンダーヘアの処理
効果:デリケートゾーンの清潔さを保ち、臭いの軽減に寄与します。
方法:専用のガード付きシェーバーやヒートカッターを使用して処理します。
デリケートゾーンの清潔さを維持
対策
排泄物をしっかり拭き取り、清潔を保つことが大切です。
ツール
デリケートゾーン用のウェットシートや拭き取りムースを利用します。
陰部の蒸れを防ぐ
対策
通気性の良い下着やボトムスを選び、蒸れを軽減します。
生理中
タンポンや月経カップを使用して蒸れを和らげます。
正しいケアと予防
ライフスタイル
生活習慣の見直し、性交時のコンドームの使用などが大切です。
病院での相談
普段と違う悪臭、おりものの変化、かゆみ、痛みなどの異常がある場合は、医師の相談が重要です。
これらの対策を実践することで、腟の健康を保ち、においを予防することができます。また、自身の体調変化を注意深く観察し、異常があれば早めに対処することが大切です。