実は恥ずかしくない!「おりもの」の話
デリケートゾーンについては、どんな女性も神経質になるものですし、色々な意味で興味深く思っているはず。顔や体型よりも気にしている人がいても、全然おかしくありません。
また、そんな風にアレコレと思い悩む原因が「おりもの」という女性は、結構いるんじゃないでしょうか?
胸やお尻の大きさは女性同士でも話すにせよ、おりものについては、どれほど親しい間柄でも話さないと思います。でも、だからこそ、「他の人はどうなの?」「自分は正常なの?」「これって大丈夫?」と、色々と心配してしまうようです。
女同士でも下ネタで盛り上がることがありますが、それはあくまで“楽しいエッチな話”。「こんなおかしな性癖の男性がいた」とか、「エッチのときにこんな失敗をした」など、軽く笑える話題に違いありません。
けれど「おりもの」に関しては、なかなか笑えない部分があり、あっけらかんと話せないもの。気心の知れた相手でもドン引きされるんじゃないかと遠慮したり、話すこと自体を恥ずかしく思ったりするでしょう。特に、色や匂いについては、何が正常で何が異常なのか、素人にはなかなか判別できません。
女性がひそかに気にしている「おりもの」の話を、今回はじっくりしてみたいと思います。
「おりもの」とは?
おりものとは、膣からの分泌物で、子宮や膣から剥がれ落ちた古い細胞などが含まれており、生殖器をつねに清潔に、健康に保つためには必要不可欠だといえます。
下着が汚れると良いイメージを持っていない女性もいるかもしれませんが、おりものがなければエッチもうまくいかず、妊娠もできないという、とても大事なものなのです。
そのため、おりものが出ないようにと、お風呂に入るたびに膣内を洗いすぎる女性がいますが、これは大きな間違い。自浄作用のためにおりものは存在するので、石鹸で洗ったりすると、膣や子宮へ雑菌が侵入する可能性があり、むしろキケン!
あるのが当然と考えて、上手に付き合っていく必要があります。
健康のバロメーター
おりものはホルモンバランスや月経周期によって量や粘度が変わりますが、生殖器の異常を知らせてくれるのもおりものの役目です。
排卵日には多少の匂いがするのは普通だとしても、生ごみのような異臭がしたり、焦げ茶色だったり、白くボソボソとした固形状だったりすると、膣内や子宮に病気の元が潜んでいるかもしれません。
・異常に臭い。焦げ茶色。鮮やかな赤。
……膣内や子宮の入り口部分である子宮頚部が出血している可能性があります。
・白くボソボソとした固形状。
……膣炎を起こしているかもしれません。
また、上記のように明らかな異常は見られないものの、臭いが気になる時は、ホルモンバランスが崩れているか、陰部が清潔ではないことが原因になっているでしょう。
おりものは自浄作用のために存在しているので、健康であれば問題なく自分で自分を守ることができます。
でも、ストレスや体調不良、過度のダイエットなどによって自浄作用が低かすると、膣内に雑菌が増えて臭いの元になるのです。そして、陰部が不潔であるのも、悪臭を作り出す雑菌を増やす原因になります。
おわりに
妊活をする女性にとっては、おりものを詳しく判別することがとても重要です。その理由は、排卵日前後にはおりものの量や粘度が変わるため、受精できるタイミングが見極められるから。
もちろん、個人差などありますが、それはつまり、女性の肉体が最高に良い状態でエッチできるということなんですね。
ベタベタして好きじゃない、という女性もたくさんいるでしょうが、自分の身体の声を聴くためにも、おりものとは良い付き合い方をした方が良いようです。